肌に引き寄せられる「帯電ミスト」生成技術を開発 (ビジネス ランダム プレス)
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肌に引き寄せられる「帯電ミスト」生成技術を開発

肌に引き寄せられる「帯電ミスト」生成技術を開発
噴霧したミストの約97%が肌に広がり、少量でも保湿効果を実証

ダイキン工業株式会社は、人の肌などの導電体に引き寄せられる「帯電ミスト」を生成する技術の開発に成功しました。このミストはメガネレンズなどの樹脂製品(絶縁物)を避ける性質を持つため、効果的に人の顔などに噴霧することが可能で、噴霧したミストの約97%※1 が肌に引き寄せられることを実証しました。

※1溶液に塩化ナトリウムを0.8%添加したものを噴霧。40cmの距離に設置した導電体に付着したミストを溶媒に溶出。液クロマトグラフィーで質量分析し、噴霧量と比較


「帯電ミスト」生成技術

「帯電ミスト」生成技術は、静電噴霧技術※2を応用して開発しました。溶液に電圧を与えたときに、ノズル先端から出てきた溶液を帯電します。この時、静電気力によって、溶液は引きちぎられ微細なミストに分裂し、均一に広がって人の肌などの導電体に向かって引き寄せられます。このミストは帯電した状態で飛散するため、メガネレンズなどの絶縁物を避ける性質を持ちます。

ミストのサイズ・広がり方・飛散距離は、溶液の表面張力などの物性・電圧・ノズル形状などに大きく左右されるため、安定して均一に噴霧することが困難でした。今回これらの要素を最適化し、その結果、最大で40cm離れた場所から噴霧した場合でも約97%が肌に引き寄せられることを実証しました。

※2液体に電圧を印加する事によって液体表面に静電気力を働かせ、液体表面が不安定になる事によって微細化し霧化する現象を利用し噴霧する技術


「帯電ミスト」の保湿効果確認

肌表面からの水分の蒸発を防ぎ潤いを保つために、角質には水分保持機能とバリア機能があります。しかし、乾燥した環境にいると徐々に水分が失われ乾燥感を感じます。新開発の「帯電ミスト」を用いて、ヒアルロン酸を含んだ保湿溶液をごく微量、人に向かって噴霧したところ、角質表面上に保湿成分と水分を補い続けることができ、肌表面上の水分量が大幅に向上<毎分25μL(米粒2粒程度)噴霧した場合約3.5倍向上>することを確認しました。これにより、肌の潤いを維持向上できる環境を提供できる可能性が示されました。


開発の背景
エアコンの普及に伴い、冬場だけでなく夏場も乾燥に悩む人が増えてきています。オフィスなどの公的な空間では、個人差や好みに応じた快適な湿度空間を作り出すことは難しく、小型加湿器などの対策をしても、水分が部屋全体に拡散してしまい、期待どおりの効果が得られにくいのが実情です。
そこで、空間ではなく直接肌や目などに水分を補給することができれば、大空間であっても快適な湿度環境をつくることができると考えました。


今後の展開

今回開発した「帯電ミスト」生成技術は、静電気の力でミストを飛ばして効果的に保湿するので、少量で長時間噴霧することができます。また、噴霧のための動力もほとんどいらないため省エネかつ音もしません。これにより、オフィスなどでも手間なく、周囲の人に迷惑をかけずに、快適な空気環境を提供できる可能性が見えてきました。今後は、オフィスを中心としたいろいろな環境に適した「帯電ミスト」の商品化を検討していきます。

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