学生が、学内外のコンビニと協力し
リユースバッグ『エコふくろう』システムを試験導入
4か月間でレジ袋約13,000枚を削減!
武蔵野大学(東京都西東京市:齋藤諦淳学長)人間関係学部環境学科の学生が、学内にあるコンビニエンスストア・ミニストップ(武蔵野大学店)と大学前にあるコンビニエンスストア・セブンイレブン(武蔵野関前4丁目店)の協力を得て、レジ袋を削減するためのリユースバッグ『エコふくろう』システムを考案・試験導入し、4か月間でレジ袋約13,000枚を削減できたという報告を含む卒業論文を発表しました。
『エコふくろう』システムは、わずか数分のためにゴミになるレジ袋が大量に消費されていることに問題意識を持った本学人間関係学部環境学科環境アメニティ専攻4年阿賀清恵さんが、その削減のために考案したものです。
システム考案の際には、大学内の売店と協力してリユースバッグシステムに取り組んでいる福岡工業大学の学生組織『えこFIT』の活動を参考とし、さらに、本学学生が頻繁に利用するコンビニエンスストア2店舗でレジ袋利用実態調査を行うことで、本学の実態に基づいた「学外の企業との連携による、顧客巻き込み型」のシステムを提案しました。
◎武蔵野大学リユースバッグ『エコふくろう』システムの特長
☆学内のみでなく、学外の店舗とも協力して実施している
☆ミニストップとセブンイレブン、異なるコンビニエンスストアが協力して一つのシステムに参画している
☆利用実態調査に基づき、リユースバッグのサイズを2種類用意している
◎エコふくろうシステム概要
1.各コンビニエンスストア店頭において、本学学生・教職員が買い物をした際に、リユースバッグシステムの説明とともに『エコふくろう』バッグに商品を入れて渡す
2.バッグが不要になった利用者は、学内に設置された回収ポール・回収カゴに『エコふくろう』バッグを返却する
3.学生スタッフが、回収ポール・回収カゴに集められた『エコふくろう』バッグの数・汚れをチェックしてコンビニエンスストア各店に返却する
◎エコふくろうシステムによる成果(2008年1月末までのデータによる)
[エコふくろう基本情報]
製作枚数…小:500枚、大:500枚計1,000枚
素材…ポリプロピレン(参考:レジ袋の素材はポリエチレン)
試行測定期間…2007年10月〜2008年1月の4ヶ月間
(取り組み自体は2008年3月現在継続中)
1.資源面
A)エコふくろう製作にかかった資源量
=(小)32.4g×500枚+(大)42.5g×500枚=37,450g
B)Aのうち、エコふくろうの未返却等により失われた資源量≦A×90%≒33,700g(※1)
C)エコふくろうの利用によって削減されたレジ袋の資源量
≧(レジ袋1枚あたりの資源量)×(エコふくろうが使用されたのべ枚数)
≒2.23g(※2)×12,889枚≒28742g※3
D)エコふくろうの利用によって削減された資源量≧C-B(※1,3)≒△4,958g(※4)
※1 … エコふくろうの未返却は導入直後に大幅に見られたが、次第に安定した。
これら未返却のエコふくろうは廃棄された可能性もあるが、
学内清掃担当者よりごみとして見かけたのは一度だけだという報告があり、マイバッグ化されている可能性が高い。
そのためごみとなった資源の量は33,700gよりも少ないと考えられる
※2 … 2.23gは、レジ袋8号サイズ(パンなどを購入した際に利用する、 小さいサイズの規格レジ袋)の資源量
※3 … 後述の調査により、エコふくろうの活動を通じて、レジ袋・エコふくろうともに不要と答える学生が増加したことがわかったため、 削減されたレジ袋の資源量は28,742gより多いと考えられる
※4 … 今後システムを長期継続することによりプラスにできる見込み
2.コスト面
A’)エコふくろう製作にかかったコスト=15万円
B’)Aのうち、エコふくろうの未返却等により発生した損失=A×90%=13.5万円
C’)エコふくろうの利用によって削減されたレジ袋購入コスト
=(レジ袋の単価)×(削減枚数)≒0.83円(※5)×12,889枚≒10,697円
D’)エコふくろうの利用によって発生した利益=C’−B’≒△124,303円(※4)
※5 … 0.83円は、ミニストップでのレジ袋8号サイズの1枚あたりの仕入れ値
3.その他
【試験導入の前後に実施した意識調査より】
・エコふくろうシステム導入前に比べて、
エコバッグへの意識が「良いイメージに変わった」が40.4%
・エコふくろうの認知度は約98%、実際に使用したことがある学生は約77%
・事前調査時、コンビニエンスストア利用時にレジ袋をもらうと回答した学生は約34%
だったが、エコふくろうシステム導入後の調査では23% に減少
【コンビニエンスストア店長より】
・エコふくろうシステム導入後、
レジ袋だけでなくエコふくろうも断る(袋を何ももらわない)学生が増加した
⇒環境教育的効果があるのではないか?
実施にあたっては、ミニストップ株式会社ならびに株式会社セブン&アイ・ホールディングスの各社よりシステムの趣旨にご賛同いただき、バッグの制作費をご支援いただきました。また、学内はもちろん、正門前の(一般の方も利用する)コンビニエンスストアでも、本学関係者と思われる利用客に対し『エコふくろう』バッグの説明をしていただくなど、多大なご協力をいただいております。
なお、昨年12月に開催された「エココン2007」では、学外の複数の企業と協同で積極的な活動を展開している点が評価され、考案者の阿賀さんが所属しており、また本システムでバッグの回収等を務めている環境同好会「エコの民」が、見事3位入賞を果たしています。
(参考:『ecocon 2007-第5回全国大学生環境活動コンテスト』http://www.ecocon.info/)
また、この試験導入は阿賀さんの卒業研究の一環として実施したものですが、今後はさらに検証を重ね、環境同好会「エコの民」の活動として継続していく予定です。
〈リユースバッグ『エコふくろう』システム〉
企画・運営阿賀 清恵(本学人間関係学部環境学科 環境アメニティ専攻4年)
(指導教員:同学科門多 真理子教授)
共同企画ミニストップ株式会社CA推進室
株式会社セブン&アイ・ホールディングス環境推進委員会